採用管理を失敗すると後々苦労する

労働人口の減少は、日本企業において、極めて深刻な問題であり、一部上場企業であっても新大卒の新規採用者が定員割れとなることも少なくありません。また、長引く不況が続いたことにより、大幅なリストラを敢行した企業においては、今になって中堅社員の不足に困っています。さらに、その当時に正社員を採用しなかったことから、若い人々の職業観が変わってしまったことも要員不足に大きな影響を及ぼしています。このような状況の中で、企業の人事担当者の担う役割はとても大きなものがありますが、中途採用を募集しても応募者が少ない現状から、採用基準を下げてしまったり、無理に賃金単価を上げて採用せざるを得ません。しかしながら、採用管理を失敗してしまうと、後々苦労することになりますから、慎重に対応することが大切です。

採用管理の失敗が後々苦労することとなる理由

人事担当者の使命は、会社にとって有益な人材を集めることです。そのための採用業務は、非常に大切なものですが、単に人を集めればよいというわけではなく、自社に適合した人材を集めてこなければなりません。それを見極めるのが、選考試験であり採用基準になりますが、この部分を妥協してしまうと、社員の質は著しく低下してしまいます。しかしながら、いくら採用した社員の作業の能率や業績が芳しくないからといって、簡単に解雇することはできません。また、転勤を命じるにしても、妥当性がなければ不当労働行為だとして、逆に会社が訴えられることもあるのです。つまり、採用基準の安易な引き下げは、会社の業績を悪化させるだけでなく、大きなトラブルを抱えかねないことを人事担当者はしっかりと認識しておくことが大切です。

採用管理に失敗しないノウハウを取得するには

このような採用にかかる失敗を防ぐために導入されているのが、採用管理システムです。これは、募集から選考、内定通知、採用、入社後の育成までを一括で管理するもので、採用業務の効率化を目的として開発されたものですが、最近ではここに蓄積されたデータを基に、採用基準の見直しや採用後の育成方針などに活用されています。また、システムだけでなく、採用業務にかかるノウハウを提供する業者も増えています。彼らは、数多くの企業の採用業務に携わっていますから、その企業に見合った人材が利用する媒体を絞り込むなど、募集の段階から質の高い人材を集める術を持っているのです。会社にとって、有益な人材を集めることは、経営基盤を盤石にすることに直結しますから、こういった業者に依頼する企業も増えているのです。